I still love with you. 番外編【気象系小説】+@.
こないだ(完結はしなかったが)
番外編願望を書いた私ですが
またも書いちゃいます(笑)
本編I still love with you. part1【気象系小説】 - 小説(こちらはちゃんと完結しております;)
では…!
潤:「んぅ…」
松本が目を覚ましたすと松本を囲むようにして見つめるクラスメート。
クラスメートといっても彼らは人間ではないのだ。
松本はそんな彼らとかれこれもう1年半一緒に学校生活を送っている。
しかし、目覚めた松本はとても不思議そうであった。
潤:「なんで…いるの?」
いつも一緒にはいるが、寮での部屋は違うわけで。
夕飯を同じ部屋で済ましてはいるけれど、寝るときはいつも個々の部屋で寝てる。
それに、寝るときには必ず部屋の鍵はかけている。
そのため、松本には彼らが今いることが不思議で仕方なかった。
…しかし、松本は次の瞬間、その理由(わけ)が解ってしまった。
身体を起こそうとしたときに、明らかに小さすぎる身体。
話は遡ること昨日の朝。
いつもどおりの時間に起きてしまった松本。
服が汗でぐっしょりになっていたことに気づき、着替えようと立ち上がったが、急に目眩と立ち眩みが彼を襲った。
潤:「熱でも…あんのかな…」
洗顔をすべく、洗面台へと向かった彼。
そのときに自分の身体がおかしくなっていたことに気づいてはいたが、これも目眩のせいかと思っていたのだった。
だが、やはり洗面台の鏡に映る自分の姿は明らかいつもの自分とは違いすぎた。
異常なくらいに縮んでしまった背丈。
元の姿でもないのにも関わらず、瞳の色は紫になっていた。
更には、何故か頭からは耳が生えていた。
潤:「簡単にいうと、幼い狐の半妖ってとこなのかな…」
こんな姿じゃ外にも出れまいとひとまず櫻井に連絡をとっていた。
休日の朝ではあったが櫻井なら起きているだろうと松本は必死にかけた。
櫻井に話し終え、松本は着替えを済ませ、櫻井が来るのを待っていた。
暫くし、ドアの叩く音がし、それと同時に櫻井の声が聞こえた。
翔:「松潤ー?」
潤:「(鍵)開いてるから入って」
翔:「…おじゃまします…」
部屋に入り松本を目にした櫻井は言葉を失った
翔:「か…可愛い…///」
わけでもなかった。
潤:「朝起きたらその…こーなってて…」
翔:「とりあえず…相葉くんが今朝ご飯持って来てくれてるから」
潤:「相葉くん起きてたの?」
翔:「さっきまで寝てたんだけど俺が出かけようとしたら布団から出てきて」
潤:「…ごめん…っ」
翔:「いいのいいのっ俺も相葉くんも松潤の力になりたいし!」
潤:「ありがと…翔くん…///」
翔:「…にしても、なんでまたこんな姿になっちゃってんだろう?」
潤:「…うーん…」
翔:「…ねぇ?松潤少し顔赤くない?」
潤:「えっ!?///」
照れる松本をよそに櫻井は、自分の額を松潤の額に当てた。
翔:「やっぱり…少し熱あるよね…?」
心配そうに見つめ、手を差し伸べる櫻井に松本は首を横に振ることしかできなかった。
潤:「このくら…いの熱…な…ら、自分でも…治せるよ」
翔:「でも…っ」
潤:「しょ…くんが…俺を治して…身体壊すよりはいいもん…っ」
次第に荒くなる息。
視界が段々と薄暗くなって倒れそうになりかけるが必死に持ちこたえる。
翔:「松潤…」
潤:「翔…くんにうつってもあれだしさ…っそのっ今日はもう大丈夫…だから…」
翔:「何言ってるんだよ。俺にだって妖の血は流れてるし。身体は丈夫なんだから!松潤の看病する!」
そう言って、術を解いた櫻井。
紅く輝く瞳に見つめられ、断ることの出来なかった松本。
櫻井は幼くなった松本の頭を小さく撫でた。
翔:「これで少しは楽になったんじゃないかな?」
潤:「能力(チカラ)…使ったの…?…身体…大丈夫?」
翔:「このくらい朝飯前だよ」
櫻井のおかげで少し落ち着いた松本は、小さなその手を櫻井の手の上に重ねた。
潤:「ありがとう…っ///」
いつもとは違う目線に互いに戸惑いながら、小さく笑った。
翔:「…本当、松潤小さくて人形みたい…」
潤:「えぇっ!?…なっ何言ってるの!?」
翔:「松潤をぎゅってしたいくらいだよ(笑)」
潤:「…はい!?」
雅:「朝ご飯持ってきたから開けて〜!って鍵開いてたあ(笑)」
いくつかタッパーを持って相葉が部屋に騒がしく入ってくる。
相葉は松本の姿よりも櫻井が何故術を解いているのか気になってならなかった。
雅:「翔ちゃん浮気してたでしょっ」
翔:「これは、松潤を治療するために解いたわけで」
雅:「本当にぃ?」
潤:「あっ相葉くんっ!本当に翔くんは俺を治療しようと…」
雅:「松潤可愛い♥」
松本にガバッと抱きつく相葉。
どうしたの?平気?と質問攻めな相葉に松本はおどおど。
ましては尻尾を触られているため、くすぐったくてならない。
潤:「あいばくん…っくすぐったいよ…っ」
幼い顔立ちの彼が今にも泣き出しそうな顔でこちらを見つめるものだから相葉は完全に心奪われ、離れるどころか更にぎゅっと抱きしめる。
潤:「相葉くんっ!?」
雅:「松潤が可愛いくてつい〜♥…あっ朝ご飯麻婆豆腐作ったから食べて食べてっ」
潤:「うっうん」
相葉はテーブルの上に皿を並べ、タッパーの中に入っている麻婆豆腐を盛り付け始める。
翔:「因みにご飯(白米)は?」
雅:「ご飯ならそっちのタッパーに入ってるよ」
翔:「本当だっ…松潤ご飯いる?てか麻婆豆腐食べれそう?」
潤:「食欲はないわけじゃないから食べるよ。それに、相葉くんの手料理滅多に食べれないしね。」
雅:「結構うまく出来たんだよね〜」
潤:「じゃあ、いただきます…っ」
自信満々な相葉に見つめられながら、少し猫舌な松本は麻婆豆腐を息で覚まして口に含む。
ふぅふぅ言いながら食べるその姿に櫻井と相葉はお腹いっぱいだと思った。
潤:「おいしい…っ///」
そう言って微笑む松本。
雅:「やったあっ」
潤:「翔くんは食べないの?おいしいよ?」
翔:「あっうんっ」
雅:「あ〜んしてあげよっか?」
翔:「お願いしよっかな(笑)」
松本の目の前で相葉に食べさせて貰う櫻井。
翔:「んぅ〜♥んまっ」
雅:「でしょ〜」
潤:「…///」
雅:「松潤どうしたの〜?顔また真っ赤っかだよ?」
潤:「そのぉ…仲いいな…って思って…」
雅:「松潤もする?」
潤:「いっいいよっ」
雅:「え〜その身体だと食べにくいでしょ?食べさせてあげるよ〜」
確かに、この身体じゃレンゲを持つのも大変で。
だからといって相葉くんに食べさせて貰うのも…
松本は自問自答を繰り返していた。
相葉と目があってドキッとする。
いつもならそんなことないはずなのに…
雅:「はいっ」
潤:「えっあっあっ…」
雅:「あ〜ん」
潤:「…ん…っ///」
翔:「松潤があ〜んだなんて、滅多に見られないね」
雅:「レア♪レア♪」
潤:「…今日はこの身体で食べにくいから仕方なかったんだもん」
雅:「じゃあ夕飯もやったげる!」
潤:「いっいっいいっ」
全力で拒絶する松本だったのでした。
*
潤:「…やばい…寝ちゃった…」
潤:「やっぱり夢じゃなかったんだ…」
夢だったら良かったのに。
なんて願っても、身体は、未だに幼い状態のままで。
時間だけが過ぎて行く。
あっという間に夕方で、そろそろ夕飯の支度をしなくてはと台所へ向かってはみるが、
潤:「届かない…」
2人に手伝って貰いたいところだが、朝早くから自分の世話で疲れて熟睡している2人を起こしてしまうのは申し訳ないし…
潤:「和達…もうすぐ夕飯食べに来るのかな?」
台所に座り考えごと。
いつも夕飯を食べに来る二宮と大野に手伝って貰えばいいんと思いつくが、今の状況を説明しなくてはならないのだが、2人ならきっとわかってくれると信じることにした。
*
和:「潤くん…それは風邪ですね」
二宮から"風邪"と言われ、唖然の松本。
智:「妖さんも風邪引くの?」
二宮の隣で眠たそうな大野が問う。
和:「引きますよ。妖の場合、妖力の制御が上手くできなくなってしまい、このような姿になるんですよ」
翔:「そっそれって契約してる妖でも?」
更にいつの間にか起きていた櫻井が問う。
和:「えぇ」
智:「じゃあ、おいらもなっちゃうかもしれないんだね?」
和:「智がなったら僕が看病してあげますね」
和:「にしても、部屋に来てみたら潤くんがこんな可愛らしい姿になってるとは」
潤:「…っっ///」
智:「翔くんと相葉ちゃんは朝から来てたの?」
雅:「そだよ〜!ね?翔ちゃん?」
翔:「うん」
潤:「ごほん…っ…それで夕飯なんだけど…」
和:「じゃんけんで負けた2人が作るのはどうでしょう?」
雅:「残りの2人は?」
和:「そうですね…」
智:「松潤の子守とかは?」
潤:「は!?」
翔:「子守って…松潤は別に子どもになったわけじゃないんだy」
雅:「それいいね!」
櫻井は結局3人に促され、一緒にじゃんけんに参加することになっていた。
和:「うーわぁっ相葉さんと一緒かよぉ」
じゃんけんの結果…言い出しっぺの二宮、そして相葉が夕飯を作ることに。
残りの2人…櫻井と大野が松本の子守を。
智:「ずぅん」
潤:「えっあっ…」
先程の相葉のように大野も松本に抱きついた。
智:「…眠い」
潤:「え…?」
智:「寝るぅ」
潤:「ここで!?」
松本は自分の身体よりもはるかに大きい大野が自分に寄りかかってくるものなので、どうしていいかわからずにいた。
櫻井から見た松本は今にも泣きそうな顔をしており、櫻井は慌てて彼の手を握った。
潤:「しょ…くん?」
翔:「大丈夫?」
潤:「うっうん…っ」
潤:「…翔くんにこうやって手を握って貰うとなんだか安心するんだよね」
翔:「え?」
潤:「大野くんの足を治したときも翔くんずっと手握っててくれたし…」
翔:「そのことなら、お礼を言うのはこっちのほうだよ。松潤がいたから俺は頑張れたもん」
潤:「…///…翔くんの手大きくて温かい…」
翔:「今日の松潤の手は小さくて可愛いね」
潤:「可愛いくはないです」
翔:「そういうとこが可愛い」
潤:「そんなん言ってると操るかんな」
翔:「松潤照れなくてもいいのにぃ」
潤:「照れてな…っ」
雅:「あ゛ー!!!!!」
翔:「相葉くん!?」
和:「相バカが塩ひとつまみと、ひとつかみ間違えたあっ!」
翔:「また!?」
潤:「また?」
翔:「うん…前にもやっちゃって」
潤:「…やっぱりこの2人に任せたのが間違いだったのかな」
やれやれと立ち上がろうとする松本を相葉がすかさず止める。
雅:「大丈夫!にのちゃんと一緒に頑張るから!」
潤:「…だけど…」
和:「相バカじゃ頼りないと思いますが、任せて下さいよ」
潤:「う…ん…」
二宮は、松本の頭を撫でた後に、大野をチョップした。
和:「智、起きて下さい」
智:「和痛いっての」
和:「潤くんにベタベタしすぎ。翔さん、不満そうですし」
翔:「俺!?」
和:「智はこっち手伝って」
智:「はいはーい」
大野を無理矢理引っ張り出し、キッチンに戻る二宮。
櫻井は、隣で不安げにキッチン組を見つめる松本に声をかけた。
翔:「松潤ってさ」
潤:「?」
翔:「その、料理上手いし、優しいし、能力(チカラ)も制御できてるし、可愛いし、器用だし…」
潤:「何?急に…」
翔:「松潤すげぇなと思ったわけ」
潤:「あ、ありがとう…でも、俺は翔くんが思ってる程、器用なんかじゃないし、能力(チカラ)だって制御できてねぇし、優しくなんかもないから…」
翔:「嘘だあ」
潤:「嘘なんかじゃないよ」
上目遣いでにこりと笑う松本に、櫻井は相葉のように抱きついていた。
潤:「翔くんまで…っ苦しいって…!」
翔:「ごめんごめん」
*
潤:「ご馳走様でした」
なんとか完成した炒飯を平らげ、二宮と大野は部屋に戻るという。
和:「お風呂入ってきますわ」
雅:「2人で入るの?」
和:「もちろん」
翔:「相葉くんも入っといでよ」
雅:「んで、翔ちゃんは松潤といちゃいちゃすると」
ふーんと見下ろす相葉に、違うよと訴える櫻井。
雅:「翔ちゃんを宜しくね松潤」
潤:「うん」
3人で部屋を去り、再び2人きりになる。
実際、櫻井は可愛いい姿の松本を独り占めしたく、相葉に風呂に入るよう言ったといっても間違えではなかった。
潤:「翔くん…その、お願いがあるんだけど」
翔:「ん?」
潤:「妖気吸いに行きたいな…」
翔:「そ、そうだね!妖幼気吸ったら少しは楽になるかもだもんね」
潤:「そーいうことだからさ、翔くんも部屋戻っていいよ」
翔:「一人で行くの!?」
潤:「外くらい一人で行けるしさ」
松本はそう言ったが、過保護な櫻井は納得できず。
翔:「着いて行くから!松潤がなんと言おうが、俺は行く!」
*
コートを羽織り櫻井の前を歩く松本は浮かない表情をしている。
あれだけ着いてくるなと言ったのに、子どものように嫌だの一点張りの彼に少々呆れていた。
寮のそばにある、妖気の溜まり場で松本はしゃがみ込む。
櫻井は紅い瞳に映るその空間に思わず息を飲む。
その空間は、半妖の彼にでも分かるくらい、気が濃かったのだ。
潤:「翔くん、朝から俺なんかのために能力(チカラ)使ったから、疲れてるでしょ?」
翔:「そんなことないよ。でも…なんか凄い変な感じがする」
翔:「…て、松潤!?」
櫻井の尾に頬を擦り付ける松本。
潤:「一度やってみたくて…つい…」
身体だけじゃなくて、心まで幼くなったのかと櫻井は思った。
翔:「帰ろっか」
潤:「うん」
櫻井の尾から離れて、横を歩く松本。
松本の歩幅に合わせ歩いていると、急に寒気を感じる。
互いに顔を見合わる。
翔:「嫌な予感が…」
「気を隠していたつもりだったが、わかってしまったか」
潤:「…!」
次の瞬間、彼らの目の前に見覚えのある妖が現れる。
翔:「お前は…っ」
「ほう。覚えていたのか」
骨格を上げニイと不気味に笑う…妖狼。
昔、彼らを襲ったあの妖狼だ。
翔:「なんで…」
「土地神に滅される所だったが、私の主が、助けてくれたのだよ」
「今日は狐。面白い姿をしているな」
潤:「うっせえ」
翔:「前回松潤にやられている癖にまだ挑むのかよ」
「もちろんだ。今日こそお前らを倒し。妖力をいただく」
潤:「卑怯な奴め…」
翔:「松潤ちょっとごめんね」
潤:「?」
櫻井は松本の両耳を手で塞いで術を唱える。
御子として、相葉の母に教わった、妖力を抑える術だ。
「貴様…っ」
術を唱え終えた櫻井は、妖狼を見た。
潤:「翔くんすごい…」
翔:「まだ修行中だから、中途半端だけど。少しは効いたかな」
「ほう…これが御子の能力(チカラ)か。おもしろい」
潤:「まだやる気なのかよ」
「狐と鼬…甘いな、成長したのはお前らだけではない」
妖狼が吠え出し、身体が急に重くなる。
「此方も妖力を抑える能力(チカラ)だ」
潤:「いってぇ…っ」
翔:「松潤…大丈夫!?」
潤:「うん、なんとか…」
「さて、後はお前らの妖力をいただくだけだ」
妖狼が松本に近寄り、鋭い牙を彼の首筋に当てる。
翔:「やめろ…っ!」
潤:「翔くん…!」
名前を呼ばれ櫻井は松本を見つめた。
潤:「翔くん、ごめん…!」
櫻井の瞳をじっと見つめる松本。
刹那─…。
櫻井の口が開く。
再度、術を唱え始める櫻井。
先程とは、また違った術。
「狐…お前が…!?」
苦しみながらも、妖狼は松本を睨みつける。
潤:「あぁ、そうだよ。妖に効果抜群の術。翔くんに唱えさせたのは俺だよ」
そう。松本は櫻井を操り、上級の術を唱えさせたのだ。
「お前は馬鹿か!?そんなことしたら、お前の命も…」
潤:「翔くんを守れるなら…」
松本の意識が段々薄れる。
身の危険を感じた妖狼はその場を去った。
術を唱え終えた櫻井が目にしたのは、自分の前で倒れる松本の姿だった。
翔:「松潤…!?」
雅:「翔ちゃんっ」
松本のそばにいた相葉達が櫻井に駆け寄る。
雅:「すぐに駆けつけたんだけど、結界が貼ってあって入れなかったの…」
翔:「…相葉くん…俺…松潤に…」
和:「翔さん、とりあえず潤くんを部屋に連れて行きましょ」
翔:「うん…」
*
ベッドに寝かされた松本の手を握り、櫻井は言った。
潤:「しょ…く…」
翔:「松潤!」
治せないでと言うように松本は櫻井の手を掴んだ。
翔:「嫌だ…!」
本当に翔くんは子どもだ。松本は、心の中で思う。
翔:「松潤…手、離して…治せないじゃん」
和:「潤くん…」
翔:「相葉くん…」
雅:「?」
翔:「駄目な主でごめんね。俺にはこうすることしか思いつかない…」
櫻井は、ゆっくり。
自分の紅の唇を彼の唇に重ね合わせた。
え、落ちですか?w
ないです(笑)
また、いつか書きます。よ!
とりあえず、今は、連載中のものを
頑張りたいと思います!では!